めっきのあれこれ

(4) さらなる長寿命化をめざして

記事提供:イワブチ㈱
2013.12.27
●溶融亜鉛めっきはどうなったら駄目?
 鉄素地からの錆(赤錆)が発生したら交換時期です。
 
●溶融亜鉛めっきは何年もつの?
 各地域での耐用年数の一例を下記に示します。(同じような使用環境においても海塩などの腐食因子の飛来量や気象条件、対象物の形状等によって寿命は異なります。)
 

<高耐食めっきMAG+1>
●海の近くでも長持ちするようなめっきって何かあるの?
 溶融亜鉛めっきは海岸地帯などの厳しい腐食環境下では、比較的短い期間でめっき皮膜が消失し、数年で鉄の錆が発生する場合があります。このような環境下でも長期間使用できるよう、溶融亜鉛めっきに5%のアルミニウムと1%のマグネシウムを加えた高耐食めっき(MAG+1)が実用化されています。 

 
●溶融亜鉛めっきに5%のアルミニウムと1%のマグネシウムを加えると何で良いの?
 溶融亜鉛めっきにアルミニウムとマグネシウムを加えることで、通常の溶融亜鉛めっきの腐食生成物よりもち密で、密着性に優れた保護性の高い腐食生成物が生成します。よって溶融亜鉛めっきより優れた耐食性を示します。
 
●通常の溶融亜鉛めっきと比べてどれくらい寿命が延びるの?
 千葉県銚子市と沖縄県の宮古島にて大気暴露試験を行った結果、高耐食めっき(MAG+1)の耐用年数は、銚子では溶融亜鉛めっきよりも29年、腐食環境の厳しい宮古島でも、通常の溶融亜鉛めっきより20年寿命が延びる結果が出ています。このように溶融亜鉛めっきよりも高耐食めっき(MAG+1)は耐食性に優れています。
                                                 以上


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