進化するプロテクタ

(3) 流石!光はホントにすごい

記事提供:マサル工業㈱
2013.10.31
 ●ケーブルの進化と共に

 終戦後、各家庭には電話もまだなくオフィス向けの電話が出回り始めた時、電話線は現在のプラスチック被覆とは違いゴムで被覆されているものでした。そんなときに生まれたのが金属製のワイプロでした。プラスチックの実用化時代に突入し、電話線を始め電線やケーブルの被覆がプラスチックに変化していく中、ワイプロも金属製からオール樹脂製に変化しました。
 1980年代は通信の自由化によりパソコン通信サービスが始まり、通信手段も多様化。
 1990年代になるとADSLやCATVなどのブロードバンド回線を使ったインターネット接続が普及。モデムとパソコンをLAN ケーブルでつなぐ構成が一般的となり、これをきっかけに、もともと企業で使用されていたLAN ケーブルは家庭にも広まりました。
 1995年頃からはインターネットが急激に普及。2001年にはBフレッツサービスが開始され、現在、通信ケーブルは長距離,大容量伝送に適した光ファイバケーブルの導入が一段と進み、高度情報社会を支えています。
 当社はこのケーブルの変化に合わせて、様々なワイプロを生み出してきました。
 

●光ファイバケーブルの普及と共に
光ファイバケーブルは、主に通信会社の幹線や企業への高速通信回線の引込み線として使われ使われ始め、FTTHの進展により個人宅へも引かれるようになりました。Bフレッツサービスでは屋内の光回線終端装置(ONU)までを光ファイバケーブルで、ONUからパソコンまでをLANケーブル
で繋ぐ手法がとられ、このニーズに応えるべく誕生したワイプロが「オプトモール1号,2号」と呼ばれる商品です。光ファイバ専用なので、サイズは小さく2種類で対応することが可能となりました。
 また、当初は曲がり配線には曲げ許容半径(R30)を確保して配線する必要があったため、曲げ許容半径を確保できる曲がり付属品も揃えました。

●光ファイバケーブルの進化と共に
 オプトモールは、現在の時代背景を具現化した商品の一つです。光ファイバケーブルの進化により曲げ許容半径はR30→R15と変化。現在では細径化や曲げフリー化の開発が進み、更にケーブルは扱い易く進化を続けています。しかし、どんなにケーブルが進化しても有線である以上、配線時の美観の向上は課題の一つです。そこで誕生したのが「オプトモール0号」です。 
 オプトモール0号は端面形状が幅7mm×高さ5mmの極細仕様で、近年主流となっている細径低摩擦インドア光ファイバケーブルの壁面配線に対応した商品です。また、許容半径が小さくなったことから、以前の様な付属品は不要となり、必要な付属品は貫通カバーとフレキジョイントのみラインナップしました。フレキジョイントは、2連結ジャバラ構造になっており半分に切断して曲がり配線に使用できます。
 
 
 宅内配線においては、特に美観が求められており、この極細仕様は目立ち難くケーブル飛び出し防止機能があるため、施工性は抜群です。
 また、こんな細いモールを固定するために生まれたのが「ポン太郎」という工具です。手のひらでポンと押すだけで簡単に固定できます。両面テープで取付けると壁紙が剥れてしまう,ねじで固定するとねじ穴が大きく開いてしまう、そんな欠点をカバーします。ポン太郎の専用ピンは撤去後も跡が目立ちません。

  このような商品が生まれたのは、高度情報社会を支える光ファイバケーブルの進化・普及があってこそ!
 これからもケーブル技術の進歩と共に、当社の商品・技術も進化し続けます。
 街のどこかに・・・暮らしのどこかに・・・
 

 

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