全国通信用機器材工業協同組合|全通協| -- 電力装置の底力(3)ブレーカーを増やすのはわがまま!!
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技術のあれこれ

                 電力装置の底力(連載第3回)
             ――ブレーカーを増やすのはわがまま!!――
                                             記事提供:樺央製作所
                                                    2014.10.31

 ●プラグインブレーカー
  プラグインブレーカーとは、家庭のコンセントのように差し込むだけで電源側の端子が接続できるようになっているブレーカーのことを言います。元々は船舶用に開発されたといわれています。復旧に時間が掛っている間漂流しているわけにはいかないでしょうから、交換作業が簡便なので選ばれているのかと思います。
  プラグインブレーカーには大きく分けて、交換は非常に簡単ですが、交換・増設できるブレーカーの種類が限られる専用差込台方式と、交換にはやや手間がかかりますが、交換・増設できるブレーカーの種類が多い母線差込方式の二つがあります。
 

●ブレーカーの増設

  分電盤の設備計画段階では、どのような負荷設備に電源供給することになるのか全てはわからないというのが一般的です。負荷設備が決まってからブレーカーを増設すればよいのですが、これがまた大変なのです。

  左の写真のような普通のブレーカー使用した分電盤では、上位の同じ電源からそれぞれのブレーカー上部の入力端子に配線が行われていますから、ブレーカーを増設する場合、安全に作業を行うために上位のブレーカーを落として他の負荷への電源供給を止める必要があります。
  しかしながら、家庭の子ブレーカーであれば、昼間に上位の漏電ブレーカーを切って全部電気を落として交換することが出来ますが、通信設備ではそうはいきません。このため、今までは、必要となるであろう最低限のブレーカーを予め搭載しておくということが行われていました。

写真1. ブレーカー増設の難しさ                                              
(増設時上位の大きいブレーカーは落とせない)
 


  そこでプラグインブレーカーの登場です。プラグインブレーカーの最大のメリットは、後から活線(停電にせず)のまま安全に増設できるということです。
  欲しくなったら何時でもブレーカーを増やせるのです。初期投資が削減できますし、計画段階でいろいろ悩むこともありません。
  弊社は、先駆けて母線差込方式のプラグインブレーカーを採用した分電盤を、通信設備向けに納入しています。弊社の盤の中には、分電盤なのにブレーカーが1個も搭載されずに出荷される分電盤があります。従来と比べたらこんなわがままなことが出来るのも、プラグインブレーカーを採用しているからです。
 
●ブレーカーの交換

  データーセンターでは、ラックを借りるお客様が変わり、ラックの電気容量が変更になる場合があります。例えば20A契約を30A契約に変更する場合、ブレーカーを交換するということが必要になりますが、周りも一緒に電気を落とすことが出来ません。そのため、データーセンター用の分電盤には専用差込台方式のプラグインブレーカーが採用されています。もちろん増設もできます。
  また、短絡事故を起こした際にも盤を安全に継続使用するため、短絡で動作したブレーカーは交換しなければなりません。ご存知でしたか?
  連載第1回 「電気はあって当たり前」で、ブレーカーの遮断についてご説明しましたが、実際に短絡で遮断したらどのようになるのでしょう。
  以下はブレーカーの遮断試験の写真です。ブレーカーが破壊せずに遮断できる最大電流(定格短絡遮断容量)以下で正常に遮断した瞬間です。この場合でも電流が大きいため、ブレーカー内部の消弧機能では火花を消しきれずに噴き出しています。

 

 

写真2. 
大電流が流れてブレーカーが
落ちる瞬間の写真
 


  ブレーカーの規格では、定格短絡遮断容量以下の電流であれば、交換せずにもう一回ブレーカーを投入しても事故が発生しないところまでは保証されます。しかし、それ以上は保証できないわけです。更に言うなら、そもそもブレーカーにどのくらいの電流が流れたか判断するのが非常に困難なのです。従って短絡事故を起こしてしまったらブレーカーには大きなダメージが残りますから、ブレーカーを交換したほうが安全ということになります。
  やはりここで問題になるのも交換しようと思っても遮断したブレーカーの入力側には、まだ電気が来ているということです。ここでもプラグインブレーカーが威力を発揮します。

  最後に、電気は扱いを間違えると非常に危険です。一方電気は非常に身近で、何時でも使えることが当たり前に思われています。その陰に電気を安全にお使いいただくための仕組みがあることをご理解いただけたらと思います。最後までお読みいただきましてありがとうございました。

                                                         以上
 


 

 

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