技術のあれこれ

                  雷ガードあれこれ(連載第1回)
                   ――雷から身を守るには――
                                          記事提供:鞄辰電機製作所
                                                          2013.6.28

 ●雷発生の兆候は
 雷の多い時期、野外にでかける時は、事前に天気予報で雷発生の予報のありなしを調べておくことが大切です。又、現地では、常に天候に気を払い、雲行きに注意しながら行動することが大切です。
 雷が発生、又は近づいてくる兆候として、
 (1) 積雲・積乱雲が発生・発達しはじめる。このとき雨が降り出すより先に、突然の落雷があることがあります。
 (2) 落雷は10km先の雷放電が聞こえますが、それ以上の距離では、聞こえないことが多くなります。しかし、雷の放電(落雷)は10km以上先まで届くことがあり、15km〜20km先まで稲妻が延びた例も報告されています。
 (3) 雷放電が起こると、電磁波が発生し、AMラジオなどに雑音が入ります。

●雷を避けるには、建物が一番
 雷の災害から人体を守るには、建物の中に避難するのが最も効果的です。山歩きやハイキングなどでは、山小屋や避難小屋、ゴルフ場などでは、雷シェルター、屋外の活動では、体育館や校舎など、とにかく建物の中に入ることが一番です。
 しかし、ここで注意しなければならないのは、テントは危険だということです。テントに入った場合、室内のように見えますが、実はテントは金属のポールで組み立ててあり、又、布は雷電流を流す役目はないといえます。テントの中に入るよりは、むしろ外に出て身をかがめている方が安全といえます。
 
●建物の中でも注意が必要
建物の中に避難したからといって、100%安全かというと、そうではありません。建物に落雷があった場合、雷電流はいろいろなものに伝わって流れます。特に電話線や、電灯線を伝わって、外部に流れたりもします。従って、建物の中に避難した場合でも、電線や金属管などからできるだけ離れること、“壁や柱から離れる(できれば2m以上)こと”が大切で、部屋の中央に寄っているのが安全といえます。 

 

●木の近くへの避難には注意が必要!
 山や丘陵などで、高い木がある場合は、木のそばに避難することができます。ただし、木の近くに避難すれば安全かと言うと、そうではなく、木に近づきすぎると、木の幹や枝から落雷による電流が人体に飛び移る恐れがあります。高い木のそばに避難する場合は、“木の高さの半分程度の距離を幹から離れ、枝や葉などからは、2m以上離れた所”で、できるだけ身をかがめて雷が通り過ぎるのを待っていることが大切です。
 

 
●安全な場所に避難できない場合
 屋外にいて、雷が近づいてきたり、雷雨にあったりした場合に、いままで述べてきた様な場所に避難することが大切ですが、近くに安全な場所がない場合は、“電柱、煙突、鉄塔、建物などなるべく高い物体の近くに避難します。この場合、高い物体の頂点を45度の角度で見上げて、物体の近くに入り、更に物体から4m以上離れた範囲に身を”置いて、雷が通過するのを待ちます。
 
 
 
●金属類を体につけている場合
金属類を体につけている場合、体からはずせば雷は落ちないかというと、そうではありません。屋外では、金属類に雷が落ちるということだけではなく、人に落ちる可能性があります。しかも、傘をさしたり、突起物が体より上に出ていたりしないことが大切で、金属、木製品などに関係なく、棒状のものは持たないことが重要です。

 

 次回は「落雷の直撃雷と誘導雷」についてご紹介します。